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店舗レポート
出店準備心得
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06. 出店是非の判断基準
前回の講座では、菓子専門店の業種の特性を整理し、菓子専門店は製造兼小売業であり、製造能力と販売高のバランスが重要だという事をお伝えしました。
簡単にもう一度整理しておきます。
製造兼小売業である菓子専門店は、一店ごとの損益を確保すると同時に、工場全体の稼働率に注意を払わねばならない。
製造能力に余力がある時は、無理をしても出店した方が、良くなる場合が多い。
70%の専門店は、新店出店の是非について真剣に考えて欲しい。
製造余力が上手に埋まれば、収益が著しく向上する。
以上からわかるように、菓子専門店にとって、製造能力の過多は避けるべき状況です。
ところで、菓子専門店が出店する時、その出店動機は大きく分類して次の3つになります。
本格的な郊外店を初めて出店する。菓子専門店として飛躍への挑戦。
業容拡大のための出店。複数の既存店があり、更に新店を出店する。
製造余力を是正するための出店。
分類には、近年工場投資を行って製造余力がある場合と、既存店ベースの売上が不振で製造能力過多になっている場合とがあります。
既存店ベースの売上が悪く、工場部門が赤字となっているのであれば、出来るだけ投資効率の良い店をつくることで、収益を改善するのが得策です。
皆様の中にも、分類に当てはまる方は多くおられるはずです。自店の状況を再度ご確認下さい。
不況と言うと悪いことばかりのように思えますが、出店する側の視点に立ちますと、価格競争が厳しくなっている分工事コストを抑えることが可能ですし、賃料も安くなっているようです。また、新店の人材も確保しやすくなっていると言えます。
ですから、不況と言えども、分類に該当する出店も減ることはありません。不況だから出店できないとお思いの方がおられましたら、それはまったくの先入観であることをご理解いただきたいと思います。
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 出店是非の判断基準
不況期でも出店できるとは申しましたが、好・不況にかかわらず、それぞれの会社にとって、出店するべき時もあれば、今は出店するべきでない、という時もあります。そうした出店の是非を判断する基準をご提示致します。
1.製造余力があるか
新しいお店を出店した時、その店で販売する商品を製造する能力が現工場にあるか、この点が最も重要です。
具体的に言うと、現在の工場で、現存設備だけを使って、若干の人員を増員するだけで新店分の商品を製造出来るのであれば、出店を前向きに考えるべきです。逆の見方をすると、現時点においては少なくとも1店舗分以上の製造余力を残しているという事です。
製造余力がどの程度あるか、この点が特に不況期に出店の是非を判断する最大のポイントです。
2.店舗の収支が合うか
店舗に振り分ける経費を売上高対比で何%とするか、これは各企業の状況によってかなり幅があります。ここでは製造余力がある企業が出店の是非を判断するための基準という事で35%を設定します。
すなわち、売上高の35%で店舗経費をすべてまかなう事が出来れば、店舗の収支が合う、と判断する事にします。例えば、新店の単店年商の目標額を6000万円とした時、店舗経費を6000万円×0.35=2100万円以下で賄える事が出来れば収支が合うと判断します。
●現存設備だけを使い、若干の人員を増員するだけで 新店分の商品を製造出来る事。
●新店舗の売上高対経費比率を35%とした時、新店舗の収支が合う事。
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