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皆様からよくいただくご質問の一つに、「ショッピングセンターから出店要請があったが、受けるべきかどうか」というものがあります。
ショッピングセンターと一言で言いましても、規模、業態など様々で、一概に申し上げることは非常に難しいです。ですから、このようなご質問を受けた時は、その都度判断することになるのですが、ここでは、その判断のための基本的な考え方を、具体的な事例を用いてご説明したいと思います。これは、一般的な大型商業施設内での共同集客の考え方としてご理解いただければと思います。 |
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菓子専門店は単独出店が可能な業界 |
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まず最初に、原則論としまして、ショッピングセンターへの出店については、それほど積極的にはおすすめしておりません。
何故ならば、一世帯当たりのお菓子の年間消費金額は、和洋菓子それぞれ約2万5000円ずつあります。和洋併売店ですと、一世帯当たり年間約5万円の市場規模があるということになります。ですから、一定の努力をすれば単独で出店が可能なのです。
その単独出店については、郊外店であっても、上手に取り組みましたら4000万円や5000万円位の投資で出店が可能になってきました。その時、製造の余力があって、6000万円程度の売上を確保すれば損益が合います。
例えば、今4000万円しか売っていない店、3千数百万円しか売っていない店であっても、出店コストを落として、その出店までのプロセスで商品力を一定以上見直す努力をしていけば、6000万円程度の売上というのは、ほとんどの専門店さんがクリアできる数字だと思っております。ですから、他の商業施設と共同で出店しなくても単独で出店できると考えられます。菓子の専門店というのは、その業種特性から、単独で出店し得る業界であるということが前提になるのです。 |
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検討ポイントは収益面 |
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以上の事から、是が非でもショッピングセンターに同居するということの必然性を感じない、というのが基本的考えです。ただ、ショッピングセンターに入れば、当然初期投資は低くなりますし、なかなか4000万円、5000万円という費用を捻出することができない場合もあります。ですから、1件ずつ案件内容を確認しながら、採算が合い、会社としてプラスであれば、ショッピングセンターへの出店も検討する余地は十分あると思います。
ただ、総論としまして、郊外店でもショッピングセンターでもビルのテナントでも、2000万円、3000万円規模の新規出店というのは、ほとんどの場合、損益上厳しいというのが現状です。ショッピングセンターであっても4000万円から5000万円は売っていかないと、手間がかかる割には利益が薄いということになりますので、収益面をよくよく検討する必要があります。
では、その検討の方法ですが、具体的な事例を用いて検証をしていきますので、見るべきポイントを押さえておいてください。 |
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具体的検証方法 |
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下記は、実在するショッピングセンターの中の、菓子専門店のテナント出店検討資料です。
まず初期投資の内訳についてですが、それぞれ契約面積が4.1坪、5坪、6.88坪のA、B、Cの3パターンあります。それに応じて保証金、工事費、初期投資計の違いがわかるかと思います。
この4.1坪、5坪、6.88坪の契約面積で実際にはいくら売るのかという、損益シミュレーションを概算ですが挙げております。この時に店としての採算割れを起こさないギリギリの線はどのあたりかという事で、損益分岐点を計算してみました。この場合に3500万という数字が出てきております。3500万のときに営業利益はゼロということで、損益がトントンだというふうに考えています。
この時、特に大きな経費となるのが販売人件費です。これらの細かい点については、次回ご説明させていただきます。 |
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