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新店を出店する場合は、長期的な視点を持つことが必要になります。出店は大きな事業ですので、どうしても目の前の採算を重視してしまいますが、店舗の規模と自社の制圧エリアについては、長期的な視点で捉えて欲しいと思います。今回は、まず店舗の規模についてお話します。 |
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規模で圧倒することで、競合を寄せ付けない |
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店舗の規模については、もちろん状況の許す範囲の中でという制約はありますが、理想的には、他店が出店意欲を起こさない、すなわち、他店が避けて通るような規模の店をつくっていただきたいと思います。
我々が物件の診断に回らせていただく時には、必ず候補地の競合店を見ます。皆さん自身もそうだと思います。その時、たくさん競合店があっても、おそらく小さなお店については、「この店は関係ない」と頭の中から消されると思います。反対に、大型店の場合は、いろいろと調べるでしょうし、我々にも「こういうお店があるのですが」と相談されます。
逆に言いますと、皆様方が出店された後に誰かが立地診断に行った時、「こんなお店があるからこの地区はやめよう」と思うくらいの規模のお店をつくっておけばいいということです。これが理想なのです。また、大型店をつくることで、次のようなメリットが生まれます。 |
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1. 店格の確立 |
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大型店のメリットの1つ目として挙げられるのは店格です。お菓子をギフトとして贈られた場合、その包装紙に書いてある店名を見て何を思い浮かべるかを考えてみますと、やはり店構えだと思います。店舗の規模が立派であるほど、そのお菓子が発信する高級感を感じます。ですからギフト商品は、立派な店のものほど贈り物として使いやすく、付加価値が付きやすいのです。
もちろん店格をつくるためには、店舗だけではなくて、接客を始めとしていろいろな条件があります。しかしこれについても、店構えが立派であると、店員のモチベーションも自然と上がります。ですから、まず大型店をつくってしまうというのは、大きなメリットになります。
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2. 商品鮮度の向上 |
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2つ目には、提供商品の鮮度という利点が挙げられます。もちろん、鮮度と店舗の大きさとが、単純に関係するわけではないのですが、大型店ということを別の意味あいで捉えますと、単店年商が大きいという面があります。単店年商を大きく取りますと、商品鮮度が上がってきます。特に洋菓子は、鮮度・回転が命です。大型店をつくることで、売上ボリュームをある一定以上稼いでおいて、例えば、ケーキであれば店内焼成の機能を持たせて、一つの工場付きのお店として成り立たせることができます。これが、年商5,000万円のお店ではなかなか採算が合いません。
鮮度商品をより鮮度良く売るためには、店舗を大型化して、単店年商を大きく取るのが今一般的に取られている手段です。ごく小さな店舗の場合は、とにかくオーナーの頑張りで鮮度を持たせるということも可能ですが、多店舗化していくには、店舗を大型化して、焼成機能を持たせて鮮度を保つしかないという結論にほぼ達しています。 |
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3. 収益性の改善 |
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3つ目の利点として、収益性の改善が挙げられます。もちろん、大型店だから儲かるという単純な話ではありません。先程と同じように、大型店=高単店年商店というふうに考えていきますと、収益性が良くなると言えるのです。特に顕著な例として、販売人件費が挙げられます。
お店を複数持っておられる方は比較していただきたいのですが、例えば、年商4,000万円のお店の場合、売上高対比20%の販売人件費をかけても、最低限のサービスしかできないはずです。しかし、年商が1.5億円になった時に、販売人件費を12%取りますと、かなり良い接客ができます。販売経費の半分近くを占める販売人件費の関係は、単店年商で大きく変わってくるのです。このように、ある一定以上の単店年商を取った方が、収益面で有利になることが多いです。 |
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