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店舗レポート
資金繰り講座
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12. 資金計画作成のポイント(2)
 
 新店出店の際の事業計画では、計画の将来性と採算性が重要となりますが、現在小規模な店舗による大型路面店の出店や既存店の大幅改装、あるいは業種・業態転換に近い改装などの場合は、売上設定の根拠となる情報を事業計画書に盛り込むことが重要になります。
 特に、既存店と同じ場所での店舗建替えや業種・業態転換では、融資審査をする金融機関は既存店の現状を基にして判断する場合が多い為、大幅な売上向上の計画が簡単に受け入れられないこともあります。その為、既存店商圏の分析や類似店舗の事例説明などから、事業の将来性に高い説得性を持たせて理解を促します。以下はこのような状況の中で事業を推進した事例です。
 
 市場の余地、商品強化をアピール
年商2,500万円のA社では、老朽化した現店舗を建替えるにあたり、周辺の自社敷地も使用し大型路面店の展開を新たに考えることにした。投資は3,000万円で年商は6,000万円以上を狙う計画である。
以前より取引のある銀行に融資を相談したところ、当初は二つ返事であったものの、計画が具体化すると、年商の倍増という計画に対して実現性を疑うようになり、投資リスクが大きすぎると難色を示し始めた。そして売上設定の根拠を求めてきたため、A社では、周辺商圏の分析結果を提示し、既存店周辺には十分な市場があること、強力な競合店も少ないことを説明した。また、既存店売上の低さは、商品力と店の力の弱さによるものである為、この建替えを機に大幅な商品強化によって商圏内シェアアップも可能であることを訴えた。このような内容を事業計画書に盛り込むことで実現性のある投資であることを示した。 この状況を銀行に理解させる為には2ヶ月以上の時間を要したが、結果として融資は実行され、建替え後も狙い通りの売上を獲得することができた。
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 他社事例をもとに具体的に可能性を提示
年商5,000万円のB社は、和菓子専門店と洋菓子専門店を運営していたが、駅ビル内の和菓子専門店の売上が周辺への競合店舗出店等により著しく落ち込んでいた。この為、改装によって和菓子専門店のスタイルを変え、従来のギフト中心から、自家消費客が多いと見られる店頭前通行客属性に合わせて、最寄り品の朝生菓子中心へ転換を試みることにした。
しかし、投資が2,000万円程度予想されるものの、既存借入額が多く、損益も数年間悪い状況が続いていた為、融資は不安視される状況であった。
その為、同様にして店舗スタイルを転換して成功した他社事例を中心に説明し、また、既存借入の借り換えによる返済負担軽減も併せて検討することで、売上達成と借入返済の可能性を示した。
取引のある地元の信用金庫に対しては、当初から具体的なプラン・図面と練られた事業計画を同時に提出することで、事業の具体性と意気込みを強く伝えることができた。
その結果、融資は必要額をほぼ全額借り入れる目途がつき、プランを推進するに至った。
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不良債権問題が深刻化する中、金融機関は貸出先の選別に慎重になってきており、以前であれば容易に借りられた金額でも、同様に借りられるとは限らなくなってきています。特に、借入過多、赤字決算の中で新規投資を考える場合には、この状況を十分考慮し、プランの具体性と採算性、確実な資金回収について理解を得られるよう事業計画書を作成し銀行交渉に臨んでください。
 
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